北東部ニューヨーク(New York)州ニューヨーク市マンハッタン(Manhattan)のチェルシー(Chelsea)地区で2016年9月17日午後8時30分頃、路上にあるごみ箱が突然爆発し、これまでに少なくとも29人が負傷しました。爆発の原因は特定されておらず捜査中ですが、テロとの関連は確認されていないこと、意図的な爆発であることを明らかにしました。その後、現場付近で別の爆発物が発見され、市当局はいずれも圧力鍋を改造した爆発物である可能性を示しました。 同日午前9時30分には、ニューヨーク州と隣接するニュージャージー(New Jersey)州で、チャリティーマラソン会場付近のごみ箱に仕掛けられていたパイプ爆弾が爆発しました。多くのマラソン参加者が通過する予定の時間に爆発しましたが、レース開始が30分程度遅れたため、負傷者は出ませんでした。 また同日夜、中西部ミネソタ(Minnesota)州ミネアポリス(Minneapolis)近郊の商業施設では、刃物を持った男が周囲の人々に次々と切り付け、8人が負傷しました。男は非番の警官にその場で射殺されたが、襲撃の際、イスラム教徒かどうかを尋ねていたとされ、過激派組織「イスラム国」(Islamic State:IS)の通信局「アマク通信」が18日、男はISの兵士であるとする声明を出しました。 これらの事件の関連性は否定していますが、ニューヨーク市で9月13日から26日まで国連総会が開催されており、世界の注目が集まる会期中を狙ったテロの可能性が指摘されています。 同国に進出している日系企業においては、テロを含む治安に関する最新情報の把握に努めるとともに、テロの標的となりやすい場所(政府・軍・警察関係施設、公共交通機関、不特定多数が集まる場所)を訪れる際には周囲の状況に十分注意を払うよう、駐在員・出張者等に注意喚起を行うことが肝要です。留学ワーホリ保険比較サイト/海外旅行保険センター