韓国保健福祉省は2015年6月2日、中東呼吸器症候群(MERS)による死者2人を確認したと発表しました。死亡した2人は、同国で最初に感染した男性(68歳)と接触があった女性(58歳)及び同男性と病院で同室であった男性(71歳)とされます。同女性は体調を崩し、急性呼吸不全に陥り、死亡後の検査で感染が確認されました。同国内で感染者が死亡したのは初めてです。 また、三次感染者2人も新たに確認され、感染者は合わせて25人となりました。感染が確認された25人のうち、少なくとも19人は医療機関にいたことがあり、最初にMERSと診断された患者と直接的に接触していたことが判明しました。同省は「医療機関内での感染であり、地域社会に広がっていると見るのは難しい」と述べ、影響は限定的としています。 MERSコロナウイルスは2012年に確認された新型ウイルスで、現時点では不明な事項も多く、治療法やワクチンは確立されていません。世界保健機関(WHO)によると6月1日現在、世界で1,154人が感染し、434人が死亡しています。 同国に進出している日系企業は、同感染症の拡大状況等に関する最新情報の入手に努め、警戒することが肝要です。また、既に感染例が報告されている地 域(主に中東湾岸諸国)へ渡航・滞在する場合は、手洗い・うがいの徹底や外出時のマスクの着用などの予防措置の実施と感染が疑われる際の速やかな受診 を徹底することが肝要です。留学ワーホリ保険比較サイト/海外旅行保険センター