破傷風
破傷風とは?

破傷風菌が傷口から体内に進入し、菌が出す毒素によって全身の筋肉がけいれん・麻痺する病気です。

症状

傷を負ったあと、3-21日の潜伏期をへて発症します。症状は第1期から第4期まであります。まず第1期では口をあけにくくなり、歯が噛み合わされたままの状態になり、食事をすることが難しくなります。この後第2期では、次第に口をあけにくい症状が強まり、顔面の筋肉が緊張して、引きつり笑いをしたような表情になります。さらに第3期で、首の筋肉の緊張から背部の筋肉も緊張が強くなります。第3期が最も注意が必要で、ここまでの経過時間が48時間以内である場合、特に注意が必要です。第3期を超えれば、第4期では筋肉のこわばりが少しとれます。第4期を過ぎれば、死亡のリスクなど命に関わるリスクは少ないと言えるでしょう。

治療方法

対症療法として、集中治療室で全身を管理して主に傷口の治療や呼吸がしやすいように治療が行われます。

予防法

事前にワクチンを受けていただくことをおすすめします。小児期にワクチンを受けていただいていた場合でも、5-10年で効果が薄れていくので追加で受けていただくことをおすすめします。

事前にワクチン接種をおすすめする主な国
オーストラリア、エジプト、ニュージーランド、アメリカ、カナダ、サイパン、グアム
※上記以外の国でも接種を推奨している国もあります。ご渡航前にご確認ください。