ペストは最も恐ろしい感染症として恐れられていましたが、現在は抗生剤によって治療をすることも出来るようになりました。感染したノミに咬まれることによって感染します。また、肺に感染すると患者の咳によって、人から人へとうつります。

最も多いのが、ノミに咬まれた場所に関係したリンパ節に感染が起こり、腫れと痛みをきたす症状です。その後、高熱や皮膚に出血をともなう発疹がみられ、治療しないと高率で死亡します。肺への感染が起こると、発熱、咳、痰など肺炎の症状が出現します。人への感染力が強く、放置すると100%死亡すると言われています。

抗生物質を投与して治療を行います。また、感染者だけでなく、感染者と接触したひとへも抗生物質を投与します。

現在有効なワクチンは開発されていません。ねずみが多く生息している場所への立ち入りは避けてください。また、ペストの流行している場所への渡航も控えましょう。