A型肝炎
A型肝炎とは?
A型肝炎はA型肝炎ウイルス(HAV)に汚染された水を飲んだり、食品、とくに生の魚介類を食べることにより感染します。することで発病します。衛生環境が劣悪な地域で流行することが多く、 発展途上国では蔓延しています。しかし、先進国では上下水道などの整備により感染者は激減しています。
症状
初期症状としては、発熱、倦怠感、食欲低下、下痢、嘔吐などがあり、かぜの症状と間違われることもあります。その後、肝機能の低下に伴って、黄疸が出現します。褐色尿、皮膚や眼球の黄色に変化することで発病に気づくことが多いです。通常、1-2週のうちによくなり、1-2カ月で治癒します。しかし、ごくまれではありますが重症化すること、急性腎不全などの肝外症状を生じることもあるのでしっかりと治療を行うことが大切です。
治療方法
現時点でA型肝炎の治療法はありません。安静にして自然治癒を待つことが多く、重症化した場合には症状に応じた治療がされます。
予防法
東南アジアをはじめとした流行が確認される地域へ渡航される場合は、ワクチンの接種することで感染を予防することができます。
事前にワクチン接種をおすすめする主な国
インド、韓国、シンガポール、フィリピン、マレーシア、中国、エジプト、サイパン、グアム、パラオ
※上記以外の国でも接種を推奨している国もあります。ご渡航前にご確認ください。