ハンタウイルス肺症候群
ハンタウイルス肺症候群とは?
ハンタウイルスによって起こる病気で、げっ歯類(ビーバー、リス、ハツカネズミなど)の糞や尿が混ざったほこりを吸い込むことで感染する病気です。
症状
潜伏期間は、1-5週間程度です。突然の発熱、頭痛、悪寒がみられます。その後、呼吸困難、酸素欠乏状態が出現し、呼吸数の増加、脈拍数の増加が目立ちます。入院時の症状として発熱、筋痛、悪寒がほぼ全例でみられ、嘔気、嘔吐、下痢および倦怠がしばしばみられます。その他の症状としては、短い呼吸、めまい、関節痛、背部痛、胸痛、腹痛、発汗および咳がみられ、まれに鼻汁や咽喉痛があります。
治療方法
早期の集中治療が必須で、時に早い時点での人工呼吸が必要となります。集中治療を行う前でも酸素不足を防がなければなりません。
予防法
げっ歯類との接触はなるべく控え、接触があった場合、細心の注意が必要です。