中国東北部では、先週末に気温が下がって暖房用石炭の使用が増えたことや、また、農村で麦わらを焼却する作業が行われていることなどの影響で大気汚染が深刻化しています。 遼寧省中部では2015年11月10日、一部地域で視界が500メートルまで低下するとして当局が警告を出しました。省都瀋陽の空港では9日午前8時までに少なくとも87便が欠航し、長春と省内の都市を結ぶ幹線道路も全面的または部分的に閉鎖されています。 また、瀋陽では10日、微小粒子状物質PM2.5が、世界保健機関(WHO)が定めた基準値の56倍に当たる1立方メートル当たり1,400マイクログラムを記録しました。このほか同日には、北京・天津などの都市や河北・河南・山東・吉林・黒竜江省の一部で、視界が2?3kmになったとみられています。 深刻な大気汚染は14日頃まで続くとみられるため、現地に進出している日系企業は、駐在員・出張者に対し、大気汚染に関わる警報・注意報が発出された場合、極力外出を控えるよう促す必要があります。業務事情などでやむを得ない場合はマスクなどの予防グッズを着用するとともに、帰宅後は直ちにうがい・手洗いを行う、目薬をさすなどの健康管理を徹底することが肝要です。留学ワーホリ保険比較サイト/海外旅行保険センター